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「旅の指さし会話帳」で活躍するイラストレーター・北島志織さんの野望、それは“画家”になること!
ついに2007年3月下旬からスタートしたニューヨーク生活。アーティストとして、新米ニューヨーカーとして、日々のなかでの発見や感じたこと、活動の様子を綴ります。【毎週月曜日更新予定】

配信 : 情報センター出版局 http://www.4jc.co.jp/
「旅の指さし会話帳」公式サイト http://www.yubisashi.com/
●第76回●1000枚のデッサン展
友人のフェアウェル・パーティー(送別会)で知り合ったアリエルちゃんは、大きめのカールがかかった長い黒髪が印象的なキレイな女の子だ。
NY出身の彼女は、外国人と話すことにも慣れているのか、聞き取りやすい英語でゆっくり丁寧に話してくれる。美人なだけじゃなくて、とっても感じのいい子。初対面だというのに、すっかり大好きになってしまった。
聞いてみると、彼女はSOHOにある大きなギャラリーでインターンをしているそうだ。「何か情報があったら送るわね」という、嬉しいひと言まで。…とは言っても、「メールするね」と言っていたのにしないとか、「来週のパーティーで!」と言っていたのに来ないとか、そんなことが多いNY(もちろん他の土地でもよくあるけれど…)、正直あんまり期待していなかった。
だけど、ちゃんと彼女は送ってくれたのだ!とってもステキな情報を。
●第76回●1000枚のデッサン展_b0104589_1244198.jpg

彼女が働いているのは、SOHOにあるArtists Spaceという老舗ギャラリー。
スペースも広くて、働いている人もたくさん。いかにも敷居が高そうだ。そこが12月に、1000枚のデッサンを一度に展示するというスペシャルイベントを開催する。一夜限りのこのイベントには、有名アーティストも多く出展する予定らしい。このイベントに、1人2点までなら参加できるよ、というお知らせだったのだ。

私みたいな個人のアーティストにとって、どれだけありがたいだろう。
メールをもらったのは作品締め切りの1週間前だったから、急いで作品を用意して提出しに行った。そのギャラリーのビルに入ってみてびっくり。
あれ? ここ、前に来たことある。旅行で初めてNYに来た3年とすこし前、SOHOのいろんなギャラリーを見て歩いていた時に、ふらっと入ったのがそのギャラリーだった。大きなスペースを贅沢に使った展示を見て「いつかこんな場所で個展したいなあ」…と思ったかどうかは、はっきり覚えてないけれど、とにかくそういったタイプの立派なギャラリーなのだ。そういう「大きな舞台」に、一晩だけでも参加できる機会を与えてもらえるなんて。あらためてアリエルちゃんに感謝した。
NYのアート界の第一線で活躍している人たちと同じ場所で展示ができて、その空気を少しでも感じられたら、きっとこの先のすばらしい糧になるだろう。

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"NIGHT OF 1,000 DRAWINGS"
December 13th (Sat), 2008, 3-8pm
Admission at the door $10
http://www.artistsspace.org/
Image: Jay Henderson, Untitled, 2008, ink on paper, 11 x 8.5 inches.
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# by webmag-d | 2008-11-25 12:45 | 1000枚のデッサン展